BPT-567、PD-1/IL-18免疫サイトカインは、強力な抗腫瘍作用を持つ
2023年4月18日、Bright Peak Therapeutics AGの研究チームは、新しいPD-1 / interleukin-18（IL-18）免疫サイトカイン、「BPT-567」の発見と前臨床評価を発表した。この免疫サイトカインは、強力な抗腫瘍効果を示すことが分かっている。
BPT-567は、PD-1阻害剤とIL-18の2つの機能性ドメインを含んだタンパク質であり、腫瘍細胞の活性化が増加し、腫瘍細胞を攻撃する免疫細胞の数が増えることを可能にする。
今回の研究で、研究者たちは、BPT-567が腫瘍の成長を抑制し、免疫力を高めることを示した。実験では、BPT-567を投与したマウスにおいて、腫瘍の増殖を劇的に抑制することができた。
さらに、研究チームは、BPT-567を患者に投与することができるように、臨床試験を開始するための計画を立てている。BPT-567が、将来的に患者の治療につながる可能性があるとされる。
これにより、抗PD-1抗体単剤治療を受けた患者に対して、BPT-567が追加投与されることで、癌治療の効果が増幅することが期待される。
また、IL-18は、腫瘍細胞を直接攻撃することができる。BPT-567がPD-1阻害剤と結合することで、IL-18が腫瘍細胞をより効果的に攻撃することができるようになったと考えられる。
今後の研究では、BPT-567の創薬メカニズムについての詳細な解明が進められることが期待される。また、BPT-567の臨床試験の結果によって、この免疫サイトカインが癌治療において有望な治療法となる可能性が高まると予想される。
この成果は、免疫細胞療法における新しい発見として、今後の癌治療に大きな影響を与える可能性がある。
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