チャットGPTを禁止するのは弊害のほうが大きいという意見が出されている。高等教育の世界に革命をもたらしたChatGPTのリリースにより、大学や教授陣はその使用に関するガイドラインをすでにリリースし、さらにソーシャルメディアを通じてAIに関する方針を共有した。一方、K-12教育の世界ではChatGPTの使用に対する明確な期待感がまだ浸透しきれていない。全国の高校生たちは、誰もがChatGPTを使用することができるようになる前に、AIサイトのブロックなどという静かなクーデターに遭遇していた。それは残念なことだ。もし教育者が学生たちと協力して、技術の可能性と限界について積極的に話し合い、新しい学術基準を定義することができれば、ChatGPTをはじめとする生成AIは前例のない規模でK-12教育を民主化し、活性化することができるだろう。この大きな可能性について、筆者は実験を重ねた結果、楽観的な見通しを持てるようになったと述べている。
筆者は大学の入学申請書を執筆する際、ChatGPTを使ってリアルタイムに編集してもらうことに魅力を感じていた。ChatGPTには、セミコロンの使い方に関するアドバイスや、筆者の文章を0-10のスケールで評価する機能があり、さらに入学カウンセラーの役割までこなしてくれた。そのアドバイスは現代の大学のエッセイに必要なクリエイティブな要素とは不一致しており、筆者はほとんど無視していたが、ChatGPTと話し合うことで、自分が次に何を言いたいのかを明確にすることができた。ChatGPTを使ってフランス語の完了形を説明したり、人間の筋肉のラテン語の名前を解読したりすることでも、同様の結果を得ることができた。
こうしたことから、誰でもインターネットに接続すれば、費用のかからない個人チューターを手に入れることができるようになった。もちろん、騙されやすく、やや妄想的なチューターであるが、それでもチューターには変わりはない。その影響力は計り知れず、大勢の生徒が個人的な指導を受けることができない大きな公立学校や、十分な教育インフラを持たない貧困層のコミュニティにとって、重要な意味を持つ。心理学者のベンジャミン・ブルームが1980年代初頭に実証したように、マスターするまでの個別の指導によって、ほとんどの生徒が2つの標準偏差（「約90％……
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